自慢話

福井市灯明寺にて、フリーランス美容師のためのシェアサロン(面貸し理・美容室)《ZERBINO NATURA》を経営しております、市川です。今回のお話は…

矜持

あるご年配のお客様がいらっしゃいました。お仕事を引退されて何年も経ったお客様で、定年退職前から「収入が減るので、引退したら来れなくなるかもしれない。すまないねぇ。」とおっしゃっていました。私といたしましても、時間生産性を考えると、当然お値引きなどできない状況。「いえいえ。よろしければまた是非。いつもありがとうございます!」とお答えするのが精一杯。それからしばらく時間が経ってもそのお客様はスパンは長くなれど、ずっとご来店くださいました。もちろん以前とは違い、明らかに他でもカットをされているご様子。そんなことはもちろんどうでもよく、精一杯カットさせていただいていると、「毎回(当店に)カットに来るのは無理になってしまった。わかっているとは思うけど他(他店)でカットをしているので申し訳ない。でも他に行くようになったからこそ改めてここのカットの良さがわかったよ。だから数回に一回だけど、必ずここに通わせてもらうよ。」と。まさにこのようなお言葉をいただくためにお仕事をさせていただいているのだと改めて感じた時でした。福井の理・美容師のみなさん、何のためにお仕事をしていますか?言い換えれば、理・美容師としての矜持はお持ちですか?当店のスタッフのベクトルは皆これです、“お客様の笑顔”。

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